二十代の主婦です。

お金は人を悩ませるものですね。

子どもが小さいうちが貯め時だと聞いて、地道にコツコツ貯金してきました。

今は借り上げアパートだけどいずれは家を建てたい。子どもをいろんなところに連れて行ってあげたい。

そんな夢を抱きながら、けれど無理はしない程度に毎日過ごしてきたのです。

しかしその矢先、私自身に病気が見つかりました。

ちょっとした異変を感じて病院に行き、ありとあらゆる検査を受けました。

結果は癌。

健康だけが取り柄みたいな自分がどうして？！とひどくショックでした。

まだ現実を受け止めきれないうちに入院と手術。

今現在は抗癌剤の治療を受けています。

とにかくお金は飛ぶようになくなります。

一度の検査で数千円から三万、入院と手術で数十万。

抗癌剤の費用だって馬鹿になりません。

支払いの度にガクッとしてしまいます。

でもすべては命の為。

生きる為です。

はっきり言って旦那はお金に厳しい人です。

これまでも経済的なことで何度も衝突してきました。

だけど今回ばかりは違っていました。

さすがに自分の妻の命がかかっていることですからね。

今までの貯金を切り崩し治療費にあてることになったのですが、私が少しでも元気になれるようにと私の好きなものを買ってくれるようになったのです。

もちろん、できる範囲でです。

生活が破綻しては元も子もないので。

それでも私は十分嬉しいものです。

さらに自分の両親からも援助をしてもらえることに。

有り難い反面、自分のふがいなさを感じてしまいました。

必ず両親には返さなければと思っています。

今回のことで感じたのは、お金で命が買えるわけではないけどお金がなければ治療もできないということ。

お金や自分のいる環境の有り難さ、大切さを知ることとなりました。

そういう意味ではいい機会だったのかもしれません。

最も病気に感謝したくはありませんが。

まだ治療ははじまったばかり。

子どもの為、家族の為、夢の為に頑張っていこうと思っています。